セロクエルをのんでみた結果

セロクエル(seroquel)とは・・・

  • 一般名:クエチアピン(quetiapine)
  • ジプレキサやシクレストと同じMARTA系であり、主にドーパミンやセロトニンを穏やかにブロックする非定型抗精神病薬
  • そのため幻覚・妄想を抑える力は少ない
  • しかし錐体外路症状や高プロラクチン血症などの副作用が出にくい(非定型抗精神病薬の中で最少)
  • 鎮静作用・抗うつ作用・抗不安作用がある
  • 無為自閉などの陰性症状にも効果的
  • 眠りの質を上げてくれるが、眠気が起こりやすい
  • 食欲増進・体重増加が多い(糖尿病の人には使えない)

以上のような特徴をもっています。

 

処方は25mg×2が2週間で、服薬時期は2015年10月。

一般的に言われている効能・副作用にしたがって、のんでみた実感を評価してみます。

 

※ちなみに私の統合失調症の症状は以下の通りです。

  • 陽性症状①……被害妄想(人の視線が悪意に思える・車がぶつかって来るような気がする・音が攻撃してくるような気がする)
  • 陽性症状②……関係妄想(テレビで言っていることが、自分のことを指しているように思える・笑い声が自分に向けられているような気がする・ゴミ、虫などのマイナスの言葉が、自分を指しているように思える)
  • 陽性症状③……思考伝播(自分の考えが相手に伝わっていると感じる)
  • 陰性症状………感情鈍麻(昔好きだったことに興味をもてない)
  • 認知機能障害記憶力の低下(数秒前の考えを忘れる・仕事の手順が覚えられない)
  • その他…………疲労感・不眠(悪夢)・抑うつ・イライラ

現在はジプレキサ1.2mgを継続しており、ほぼ寛解しています。

 

「幻覚・妄想を抑える力は少ない」

統合失調症は脳のドーパミンが過剰に放出されることが原因と言われています。

SDA系(リスパダールやロナセン)のように強力にドーパミンをブロックすれば、幻覚・妄想を抑えることができますが、セロクエルはドーパミンをブロックする力が弱いです。

そのため、幻覚・妄想を抑える力は少なくなります。

私がセロクエルをのんだ期間は2週間だけです。

なぜなら、あまりに頭痛・眠気・だるさがひどくて、継続できなかったから。

妄想が抑えられているかどうかを気にかける余裕がありませんでしたが、言われてみれば、感覚が麻痺してあまり感じなかったですね。

これは意図した薬効ではないと思いますが、私の陽性症状には十分効いたようです。

意識が朦朧としていて感覚がなかったですからね 笑

統合失調症の主な症状である幻聴や幻覚にはあまり効かないということなのかな?

とにかく私にとってセロクエルは十分強い薬でしたので、無事、陽性症状を抑えることができました。

 

「錐体外路症状や高プロラクチン血症などの副作用が出にくい」

セロクエルは他の抗精神病薬と比べて、ドーパミンをブロックする力が弱く、過剰にブロックしないため錐体外路症状や高プロラクチン血症が出にくいです。

またドーパミン受容体からすぐに離れるという特徴もあり、これらの要因によって、非定型抗精神病薬のなかで上記の副作用が一番少なくなっています。

私がのんでみた感想としては、確かにアカシジア(ムズムズ感)はありません。

私はジプレキサ以外の抗精神病薬全てでアカシジアが出たので、これは本当に嬉しかったです。

MARTA系のお薬でアカシジアが出ないというのは、評判通りで本当だと思いました。

(同じMARTA系でもシクレストは出ましたが・・・)

高プロラクチン血症(生理不順・乳汁分泌)もなく満足です。

 

「鎮静作用・抗うつ作用・抗不安作用がある」

セロクエルは鎮静作用があり、興奮・易怒性を抑えます。

またセロトニンを部分作動させる働きがあり、抗うつ作用、抗不安作用をもたらします。

私の場合、鎮静作用はありましたが、抗うつ作用・抗不安作用はありませんでした。

過鎮静がおきたんでしょうね。

薬が効きすぎて頭がぼっとするので、これが鎮静作用と言われればそうなんですが、それが行きすぎてうつっぽくなるんです。

気分が落ち込むので不安感も出てくるんですね。

他の副作用として頭痛やだるさも出ましたし、私は身体の調子が悪いと気分も落ち込むんですよね。

なんでもマイナスに考えてしまうというか・・・。

だからセロクエルをのんであまりいい印象はもてませんでした。

もうすこし少量から始めればちょうどいい具合に効いたのかもしれません。

 

「無為自閉などの陰性症状にも効果的」

セロクエルは抗精神病薬のなかでもMARTA系(多元受容体標的抗精神病薬)属し、その名のとおりさまざまな受容体に作用します。

とくにセロトニン受容体のブロックは、陰性症状(無為、自閉、感情鈍麻など)を改善する作用をもちます。

私の陰性症状は、感情鈍麻ですね。

この改善を実感するには、2週間という短期間ではなく、もう少し長期に渡って経過を観察しなければならないでしょう。。

ただ私がセロクエルをのんでいた期間は、陰性症状への効果はありませんでした。

セロクエルを服用していたのはまだ会社員の時でしたので、頭痛・眠気・だるさなどの副作用は致命的で、すみやかに変薬せざるを得ませんでした。

結果、陰性症状への効果が分からなかったのは残念ですね。

 

「眠りの質を上げてくれるが、眠気が起こりやすい」

セロクエルはベンゾジアゼピン系睡眠薬と違って、深部睡眠を増やす作用があり、深い眠りを得やすくなるという特徴があります。

しかしヒスタミン受容体をブロックするので、眠気が起こりやすいというデメリットもあります。

確かにセロクエルをのむと、眠気がすごいですね。

頭がぼっとして、くらくらして起きていられなくなります。

私には量が多かったのもあるでしょう。

セロクエルの作用としては、一番大きなものでした。

よく眠れるので、不眠の人にはいいのかもしれませんね。

 

「食欲増進・体重増加が多い」

ヒスタミン受容体のブロックは、食欲増進や体重増加の原因にもなります。

リスパダールなどのSDA系の抗精神病薬と違って、いろいろな受容体に作用するので、MARTA系は糖尿病の人に使えないなどの制限がありますね。

私がセロクエルを服薬していたのは2週間という短い期間ですが、その間は食欲や体重が増加することはありませんでした。

しかし同じMARTA系のジプレキサを12週間(2mg以上)服用した時は、食欲が増進したので、セロクエルも長期間服用するとそうなる可能性はありますね。

 

その他の効能・副作用

これまでにも何回か書きましたが、セロクエルをのむと頭痛・眠気・だるさがひどいです。

25mg×2という処方量が多かったのだと思います。

(統合失調症の処方量としては最低量なんですが・・・)

抗精神病薬は副作用との戦いですので、自分に合ったタイプの薬や量を見極めることが大切ですね。

 

感想

セロクエルをのんでよかったことを考えると・・・ありませんでした。。

もう少し量を減らして処方してもらえばよかったでしょうね。

なにしろ副作用がひどすぎてすぐ変薬してしまったので・・・。

セロクエルはアメリカで一番多く使われているお薬なので、定評もあるでしょうから、私に合わなかっただけかもしれません。

私が今のんでいるジプレキサと同じMARTA系なので、錠型を細粒に変えて量を調節できれば、継続できたかもしれませんね。

 

関連記事:



(ランキングに参加してます)


統合失調症ランキング
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害へ
にほんブログ村



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA